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机に突っ伏す暁
陰鬱なオーラがそこからは醸し出されている
「なぁ暁…」
前の席から零麻が話し掛ける
不幸中の幸いといった所か、暁と零麻は同じ一年二組
櫻田と桜庭という事もあり、席順も前後だった
「さっき叫んだ事…あんま…」
「……………」
「気にしろよ?」
「うるせぇよ!!」
クスクス笑いながら言う零麻に暁はいきなり起き上がり頭を殴る
「痛っ!!何すんだこんにゃろ!!」
「テメーがふざけた事言うからだ」
頭を抑える零麻に暁は冷たく返す
「………つーかまた目立ってんだよ馬鹿。見ろよ」
「…………う」
零麻が顎で指した所を見ると既に何人かの女子が集まり、こちらを見ながらひそひそと何やら話している
「とゆーわけ。今は目立つ行動は控えよーぜ暁君♪」
「………るせー……」
不満を残した顔で零麻を睨むと暁はまた机に突っ伏した
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