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俺は気が付くと、2階への階段をかけ上がっていた
腕時計を見ると、丁度11時
「ちょっとー!どうしたんですかー?」
俺は流花さんの問いかけを無視して、エレンシアの居る部屋の扉を開けた
「うぁぁあぁあ!!!」
そこには床に倒れ、苦しさの余り叫ぶエレンシアが居た
「頭…がぁぁ!い…痛い!た…助け…て」
「こ…これは…」
完全に、あの音波だ
今、あの怪しい先生が音波を流しているに違いない
「修徒さん!何ボーッとしてるんですか!」
「うぁぁあぁあ!痛い!痛いよ!痛い……あれ?」
エレンシアが急に停止した
流花さんは完全に訳が分からない顔をしている
「…………治った?」
何事も無かったかのように立ち上がるエレンシア
これは…あの音波を流すのを止めたからだろう
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