03 秩序を守る者

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そしてダルい授業は最後の6時間目へと差し掛かった 時間割りを見ると“HR”とある 「なぁ、田中よ」 「なんだ?」 「6時間目は何やるんだ?」 田中は頭に指を当て、険しい表情で考え始めた …こいつ、覚えてないな エレンシアに一瞬、聞こうと思ったが聞くまでもなく分からないな それにまた、机で寝てるし… そう考えていたら、流花さんが教室に入ってきた 丁度良い、流花さんに聞こう 「流花さーん!6時間目って何やるんだっけー?」 「えっと…体育祭の役員を決めるんだと思いますよ?」 「あぁ…そうだっ……た」 俺はこの瞬間、さきなまに言われたことを思い出した こういった決め事は確か…… 委員長がやるんだったなぁ… 「嫌だぁぁぁぁ!」 そしてチャイムは鳴る
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