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・首吊りの背中が訴える事
自分を追い詰める人には、本気で「死んだ方がマシだ」と考える人がいる。その中で、首を吊って自殺をする方法を取る人数は非常に多い。
首吊り自殺は、数ある自殺の中でもいきなり、ひっそりで、多くの謎を残す。その心理を読しにくい手法だ。
反面、日本で一二を争うほど、この手法で死ぬ人数は多いのも事実。これを解読出来ないと、首吊り自殺を止めるのは非常に困難だ。
首吊りをする人の共通点から調べよう。
首吊りの共通点検は、ほとんどのケースが人気のない所で、なるべく暗い時間、暗い場所でひっそりと決行する。自宅や学校、行きなれた森や山等の野外…と、身近な場所をスポットにするケースが多い。そして首吊り自殺をはかる人がほとんどの場合、直前まで、いたって普通にふるまう。したがって、その人が死のうとしてる事に誰も気付かない。
何故、いきなり死んでしまうのか?その理由は「彼らがその直前まで、まだ死のうとは思っていない」所にあった。
前の章で例にあげたA氏やBさんのように、首吊り自殺をする人は、その直前まで一人で頑張り続けてたり、一人で孤独や苦しみに耐え続けている。
・親や先生を頼れないイジメ
・誰も頼れない、重過ぎのハードワーク
・自分ではどうしようもない失業や金銭危機
等といった重たい悩みを一人で背負い込んでいる。
これらから来る「未来への絶望」「日々の不安」「不眠症、慢性の頭痛等の体調不良」「孤独感」「自己嫌悪」…といった様々な苦しみから「逃れたい」と思う気持ちが「死の恐怖」を上回った時、初めて死のうとする。
そんな彼らが首吊りを選ぶ理由は…
・自宅等の誰もいない所で、ひっそりやれば目立たない。止めるられない。
・生存率が低く、高い確率で確実に死ねる。
・長く苦しまない。
等といった「誰も気付かない間に確実にすませたい」という心理からだった。
首を吊る人は、苦しみから感覚が麻痺していて、死を恐れる感覚がほとんどない。だから躊躇わない。
首吊りを避けるには、日頃から周囲の人との交流が必要になる。
自分の知人が、人知れず思い悩んでないか?連日で体調を崩したりしていないか?無理をしてないか?…
死なれたくない知人の為に、少しだけ気をつけてあげる思いやりが、知人を首吊り自殺から救う唯一の方法なのだ。
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