†LESSON1†

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・鬱病の根本的要因は二種類  今、自殺の原因で多く取り上げられてるのは「鬱病」… 学校の虐め、家庭問題、会社のトラブル等…鬱病にかかる要因は何処にでも転がっているもの。 鬱病にかかると生活や健康、対人関係にまで支障が出て、最悪の場合は自殺に行きついてしまう。  現代の精神科医療は、それを留めるべく大きな役割を果たしている。実際、一度は自殺を考えた程の鬱病も、精神科の主治医に救われるケースは数多い。  しかし、その反面で今だに自殺を計る鬱病患者も後を絶たない。実は自殺に致る患者のほとんどが、一度は「治った」として社会復帰し、それより後に自殺するらしい。 そして、何よりの「落とし穴」が「病院へ行かない重症患者」の存在だ。 鬱病も「根元の性格がポジティブで外向的」な人なら、自分で治療に努めたり、家族に勧められて病院へ行ける。しかし反対に「根元の性格がネガティブで内向的」な場合は、決して誰にも相談しない。運よく家族や友人が気付けたとしても、彼らは決して精神科も身内も頼らないのだ。そして治療はしない。 その理由は…彼らが鬱病にった理由が根本的に違うから。  前者の場合…彼らは大変努力家で、会社の為、家族の為、進路の為…と至る所で努力して来た。その上で、関わる人全てに気遣いを絶やさないで来た。それが報われなかった時…後には疲労と虚無が残る。これが、彼らが鬱病に繋がる最初の心理になる。  後者の場合は…前者のような積極性はなく、むしろ対人関係が苦手。いつも自分に対し自信がなく、集団の中で孤立しやすい。孤独と劣等感が、彼らが鬱病にかかる最初の心理となる。
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