221人が本棚に入れています
本棚に追加
/50ページ
真田が叫んだが
遅かった
ボールはラケットに
当たり真っ直ぐ
璃乃のほうへ飛んでいった
ナックルサーブはどこにバウンド
するかわからない
サーブである
ボールが地面につく
その場にいたみんなが
息を飲んだ
「はい!!
切原君もういいよー」
沈黙の中で
璃乃の声が響いた
みんな呆然と
立ちつくしていた
よく見ると赤也の
コートの端にボールが
転がっていた
―え…
何が…
「今どうやって
返したんだぁ?!」
「全然見えなかった…」
他の部員達が
騒ぎ始める
赤也はその場から
動けずにいた
最初のコメントを投稿しよう!