83人が本棚に入れています
本棚に追加
城に戻ったあと、小十郎は用事があると言い別れ、緋真と政宗は、朝餉を摂るために大広間行く。
大広間に近づくにつれて聞こえてくる騒ぎ。
着く前から、ここは宴会でもしてるのかと思うほどだ。
障子を開けると、伊達の兵士たちが文字通りどんちゃん騒ぎをしていた。
それを目の当たりにした緋真の口元が、ひくひくしてる。
政宗は次に緋真がするであろうことを予測し、半歩離れて耳に指を突っ込む。
「あんたら、なにしてんだあぁぁぁ!!!!」
怒号が、辺りに響く。
しんとなった広間にいた全員の視線が、入り口にいる政宗と緋真に注がれた。
ちなみに政宗は予想以上の大音量に耳をやられて只今行動不能(笑)
その場にうずくまっております。
「ひ…緋真姐さん……?」
剣幕に押された兵士の一人が恐る恐る声をかける。
そいつをキッと睨み、説教に入る。
「あんたらねぇ…あたしたちがいないからって騒いでんじゃないの!!
ちゃんと大人しく食べろっ!いいなっ!?」
叱る姿だけは小十郎に似てきてんなぁ…。
そう思いながら、ようやくダメージから立ち直った政宗は憤怒状態の緋真を引きずり、いつも自分達が座る上座に行くのであった。
.
最初のコメントを投稿しよう!