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ある所に一人の少年がいました。
少年には物心ついた時から両親はいませんでした。
気付けば殺戮闘技場という場所に一人で立っていたのです。
殺戮闘技場は"闘技場"と書きますが実際は何もない、ただの荒野でした。
しかしそこには好戦的なナリスの生き物達が蔓延る、ナリスで最も危険な場所。
何故彼がそんな場所にたった一人でいたのかは分かりません。
それでも彼はそんな恐ろしい場所にも関わらず毎日を異常なまでに普通に生きていました。
ただ一つ。
食べる事を除いては。
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