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「さて、
皆の順位が分かったところで、今回の評定の目的を話そう。
上杉に攻め入ろうと思うのじゃが、賛否どちらか聞きたい」
俺の予想当たったな。
もちろん俺は賛成だ。
上杉と言えば兼続が居るしな。
上杉を降伏させれば兼続も俺の仲間になってくれるだろう。
「私は賛成です。
上杉には謙信殿しか上位がいないと思われます。
攻め落とすのは容易かと」
よく言った幸村!
これで信玄公が決めてくれれば良いんだが。
「某は反対でございます」
勘助さんが反対か。
これは厳しいな。
「本当に戦うべきは織田です。
来るべき織田との戦に備えて今は兵力を温存した方が良いと思います」
くそっ!
さすがは勘助さん。
説得力ありすぎでしょ。
「拙者は賛成です」
ここで信房さんの助け船。
「織田との戦の前に近隣の中堅勢力を取り込んでいった方が戦力向上が出来まする」
信玄公は目を閉じ腕を組み考え込んでいる。
俺達五人は考え込んでる信玄公を無言で見ている。
その状態が五分程続き、
信玄公が決心したのか閉じていた瞼を開け、言葉を発する為に息を吸い込む。
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