[ 過ぎし日没 ] -華威・過去-

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「なぁ……透夜。……どうしてだ?」 馬鹿のように同じ言葉しか出てこない。 「俺が……何か間違えたのか?」 握り締めた爪の間に砂が入り込む。 痛い。 苦しい。 怖い。 悲しい。 憎い。 寂しい。 「俺が……あんなことを、言わなければ良かったのか?」 脳裏に浮かんだ、透夜とのあの日のやり取り。 だが誰も、答えてくれない。 誰も何も、教えてくれない。 .
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