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「あ…！」
黒崎くん発見！
あたしは小走りで黒崎くんの隣に並ぶ。
「おはよう黒崎くん！」
「…おはよう井上。」
黒崎くんは少し笑い、前を向く。
「…どうしたの黒崎くん！
まだ朝だよ！
元気出さなきゃっ！」
両手でガッツポーズ。
「ああ…井上はいつも元気だな。」
黒崎くんはそのまま歩き出す。
「…黒崎くん…。」
どうしたら笑ってくれるの？
黒崎くんの後ろ姿を見つめる。
大きい背中なのに、どこか頼りなくて…。
何か大切なものがなくなっちゃったみたい。
朽木さんがいないから…。
黒崎くんは…朽木さんがいないと…。
もう前のように笑ってくれないの？
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