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「井上さん。」
肩を叩かれて振り向くと、石田くんがいた。
「石田くん…おはよう!」
「おはよう。」
石田くんが黒崎くんを見る。
「あいつ…まだダメなのか?」
「…うん。」
あたしはうつむいた。
「仕方ないか。
無くしたものがありすぎる。」
無くしたもの…。
「……あたしたちで支えてあげなきゃね!」
「そうだね。」
黒崎くん…。
どうしたらいいの?
今の黒崎くん…破面と初めて闘った時みたいだよ。
嫌だよ。
そんな黒崎くん見たくない。
今までみたいに笑ってよ。
朽木さんがいれば…笑ってくれるの?
だったら…。
「井上さん、早くしないと遅刻するよ?」
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