第1話

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朝だから明るいはずなのに…。 黒崎くんの周りだけ暗い。 「織姫?」 たつきちゃんがあたしの名前を呼ぶ。 「あ…ごめん。」 たつきちゃんが溜め息をする。 「織姫…。 あんたがそんなんじゃ、一護だってず~っとあんなんだよ。 元気だしな。」 ―バンッ― たつきちゃんは、軽く背中を叩いたつもりだったんだよね? ―ガツッ― 勢い余って壁に頭をぶつけた。 「いたっ!」 「あ…ごめん織姫!」 おでこをさすると、血が出ていた。 「あ…血。」 たつきちゃんが慌てる。 「ちょっ…! 織姫、保健室!」 「大丈夫! すぐ止まるよ。」 .
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