始まり

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「はっ………。」 時計を見ると、深夜3時を 回っていた。 「また……あの夢だ…っ」 知らないうちに涙が流れる。 怖い…… 今でも忘れられない。 両親が血に染まった姿が…。 それからは、眠れず… 朝日が上るのを待った。 朝になり、リビングに向かった。 「おはよっ!実来!」 弟の実知流が私に呼び掛けた。 「おはよう…。」 すると…天真爛漫、いつもテンションが高い唯人が… 「どしたの?実来?」 私は我に返り 「あ、ううんっ!なんでもない…」 笑顔で対応した。 「あ、夕月っ!おはよ…」 「おはよう…」 本を読みながら、席に着く。 相変わらず…だな夕月は。 「私…夏琉のこと起こしてくる。」 夏琉は、ひかり院の中で 唯一の女友達。 ひかり院の中では、 女は私と夏琉だけだから… 男にはわからないキモチも わかりあえるから…嬉しい。 「夏琉っ!起きてよ~!遅刻する!」 夏琉の体を揺する。 「んっ……あ、おはよう…実来」 もぞもぞと目を擦りながら 起き上がる。 「早くしないと、置いてっちゃうよ!」 「わかってるよぉ…」 なんだかんだで1時間が経ち… 「私…実知流…夏琉…夕月…唯人…日和…悠利…一希…みんないるわね!行ってきますっ!」 今日から… また新しい一日が始まる。
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