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今度は、『メッセージカード』を書き始めた。
しばらく空中を見つめ内容を考え、
やがて四行ほど書き記すとそのカードを、
カードとセットになっている封筒に入れ、
『時計』の箱の天面に置き、リボンを掛けた。
それらを紙袋にそっと収め、ハート型のシールで封をした。
比呂美は、しばらくの間眞一郎へのプレゼントをじっと見つめ...そして、こう呟いた。
「わたしを……守って……かぁ……」
『彼』に送るこの『メッセージカード』と『鍵』は、皮肉にも、想い合う二人の『波乱』の引き金となるのだった。
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