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柳ヶ瀬の女 5 僕達の余興は好評だった。 宴会が終わり、皆それぞれの部屋に引き上げて行った。 僕は彼女の部屋をノックした。 彼女が出て来た。 僕は外で待っていると言うと、同室の女性の好奇に満ちた視線を感じながら、玄関へ歩いて行った。 彼女が出て来た。 僕達はホテルを離れ、川沿いにぶらぶらと歩いて行った。 遠くに鵜飼のかがり火が揺れていた。 僕は彼女を一刻も早く抱き締めたかった。 それで二人はもつれるように河原に倒れ込んだ。 僕は彼女の体を強く抱き締めた。 その夜遅くなって、ホテルに戻った。 彼女は同室の人から、どこへ行っていたのか、しつこく聞かれたそうだ。 翌朝、僕は彼女の顔をうかがった。 昨夜のことは少しも顔には現れていなかった。 僕と彼女はバスに乗り込み、並んで座った。 終わり。
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