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柳ヶ瀬の女 3
バスは明治村に着いた。
僕は明治村の中を走っている市電に乗った。
レトロ調の建物が村のあちらこちらに建てられていた。
僕はそれらの建物を眺めながら、彼女のそばへ行きたいという気持ちで一杯だった。
同じ職場であるので、一緒にいても、どうということはないはずだったが、何かしら後ろめたい気持ちから逃れられなかった。
それは彼女が人妻だったからだ。
ホテルへ着いてから、その夜、行動を共にしようと思った。
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