1人が本棚に入れています
本棚に追加
/14ページ
なんにもあたしの心には響かなかった。
ただ泣かせちゃったな…。
嫌われちゃったな…。
ぐらいしか思わなかった。
最近ねすごく思うんだ。
お母さんにすごくあたしは迷惑かけてる。
なのにお母さんに何も返せてない。
感謝ばかりが積もって、何も表してない。
自分で最低だと思うよ。
ごめんなさい。
でも信じて。
大好きだから…。
そんでそれから少したって中3。
精神科の病院には通いだしてた。
最初はお母さんは乗り気じゃなかったけど、お母さんから行こうと言われてびっくりした。
だって世間体とか気にして嫌がってると勝手に思ってたから。
でもよく考えてみたら、お母さんはそんな人じゃない。
寧ろ子どもを一番に考えてくれてる人だ。
だから想像だけど、お母さんはあたしが、お父さんと一緒で精神の病気だって認めたくなかったんじゃないかな?
あたしがもっともっと酷くなって、お父さんみたいになるのが嫌だったのかな?
最近はそんな風に考える。
中3の4月、お母さんのお腹に子どもが宿った。
そして再婚が決まった。
子どもできたって聞いたら拒否なんてできないじゃん。
そう思った。
後勝手だって…。
その再婚が決まってパパ秀男さんとの生活が始まった。
お兄はもう中島の姓を名乗ってたから戸籍は違う。
もうほとんど一人で生活してたしね。
そう言えばお兄の家族大事さがわかるちょっとしたエピソード。
.
最初のコメントを投稿しよう!