第1章:森の中の少女

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朝馬車に手枷付きで乗らされた サルディと言う人が暴れないようにとか言っていたが罪人だからだろうと思い した... 「そう言えば、お嬢さん、お名前は?」 「…………罪人……死刑囚の名前を聞いて……何になる」 「誰がお嬢さんを殺すとか死刑にするって言った?」 「じゃあ…………何故私を都へ?」 「………うーん...あえて言うなら君が気に入った、きっと国の王子様も気に入る」 「つまり、貢ぎ物か?」 「なっ」 なる程私は王子様への貢ぎ物なのか? 「慌てるな………私は捕らわれた身だ……相手が殺せと言えば殺される、構わない」 「ふっ、じゃあ王子様が名前や歳を聞いたら答えるんだ~」 「致し方あるまい」 こうして私は、貢ぎ物として都へ行った
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