序章。

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「あ、お弁当はテーブルの上に置いてくから」 わたしは靴を履き、鞄を持って家を出ようとした。 すると 真継君がわたしを呼ぶ。 振り返ると、不意打ちでキスをされた。 「ん…なぁっ!」 突然だったので、顔が真っ赤になった。 真継君は微笑している。 「…行ってらっしゃい」 優しい声。 わたしは恥ずかしくも、嬉しくなった。 ああ、別れてる時間が惜しいな。寂しくもなった。 「い、行って来ます」 わたしは笑顔で家を出た。
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