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撫子ちゃんはしょんぼりした。
司はギョッとしていたが、すぐに険しい顔に戻りすたすた歩き出す。
普段なら ここでめげずに撫子ちゃんがアタックする所だけど…今日はそれがなかった。
司も気になったようで振り返った。
「わたし…、そろそろ教室に戻りますね」
撫子ちゃんは微笑し、体育館を出ていった。
わたしはすぐに司に抗議する。
「司ってば、ちょっと撫子ちゃんに冷たすぎない?」
司は狼狽えた。
「知らん」
すぐにつんとした顔で、そっぽうを向いた。
七美は可笑しそうに笑ってた。
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