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「あ、司」
司だった。
白い歯を輝かせ、笑ってた。
「今日は歩きなんだな」
「うん。真継君は仕事が9時からだから…」
一学期は司に告白された。
でも、わたしは真継君を選んだ。
でも。
気兼ねもギクシャクも完全に解けて、今では前以上に仲の良い幼なじみに戻っていた。
「なんだ。ダイエットで歩きじゃないんだ?」
「違うもん!」
やっぱり、意地悪だ。
でも、司がこうして笑ってるのも小学校以来かな。
中学生になってからは、わたしにはいつも怒ったり、つんけんとした態度ばかりだったから…。
嬉しいな…。
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