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9時前。
長い朝礼を終えて、わたしは七美と教室へ戻った。
真継君 来てるかな?
理事長像前で待ち合わせをしていたけど。
わたしは茶屋の衣装に着替えて、ロッカーの中のカバンから携帯電話を探した。
「……あ、あれ?」
朝 確かに入れたはずの携帯電話がなかった。
「どうしたの?」
「七美…、わたし、携帯電話なくしちゃったみたい」
どこかに置き忘れてるんでしょ、七美は苦笑した。
後で職員室に届けられてないか聞きに行こう。
でも、真継君…。
連絡がつかないな…、これじゃ。
まだ茶屋も空いてるから、今のうちに約束の場所で暫く待ってみよう。
わたしは教室を出た。
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