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やっぱり兄妹、と 言うべきだろうか?
『…君は彼と一緒になるべきだ。私は応援するから』
あの時…。
真継君も、司がわたしを好きだと気付いて 一度身を引こう、応援する なんて言ってた。
「司は撫子ちゃんの事、どう思ってるの?」
わたしは確認した。
「…ど、…どうって…、うぜーお嬢さまだけど…けど…」
司は恥ずかしそうに膝小僧に顔を埋めた。そして、ばっと顔をあげた。
「ああっ!好きだよ!なんか文句あるのかよ!」
照れ隠しに怒ったように振る舞った司に、わたしは微笑ましくわらう。
「それ、撫子ちゃんに言った?」
「……い、言うわけないだろ」
――やっぱり。
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