二人。

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二人。

――学園祭まで、後2日。 わたしは体操服姿で、七美達と看板にペンキを塗っていた。 午後の授業もカットされ、昼食後から文化祭の準備でてんてこ舞いだ。 「常磐坂さん達、私らが代わるから校内にビラ貼ってきて」 クラスの子が朗らかにやって来た。 「…祈里、ご機嫌ね。気持ち悪いくらい」 七美が呆れたように笑ってた。 わたしはビラを掲示板に貼りながら、いつの間にか鼻唄をうたっていたようだ。 「だ、だって、真継君が学園祭に来てくれるっていうから楽しみで…」 学園祭とかを好きな人と回るのは、密かに憧れていたから。 わたしはにやにやした。
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