届かぬ告白

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「壱矢君、これ」 「……はい」 すると今まで黙っていた保健医が俺に一通の手紙を差し出してきた。 「……なんですか?俺宛?」 「読んでみて。何も言わないで…」 丁寧に糊付けしてあるそれを丁寧に開く。 最初に書かれていた文字、壱矢へ。 言わずともわかる。 これは相澤の字だった。 *** 壱矢へ いつもお前とはふざけてたりしたし、まあ改めて手紙とか凄い恥ずかしいんだけど(笑) それでも、伝えたいことがあるんだ。 壱矢と初めて会ったのは小学校の入学式で、席が隣だった。 初めてできた友達がお前で、それからいつも壱矢と行動してたと思う。 初めて喧嘩したのは小4の時。 クラスで浮いてる奴をちょっとからかったらお前凄い怒ったよな。 その時はまじわけわかんねぇとか思ったし、壱矢意外にノリ悪いとかも思った。 でも、お前が怒ってくれたお陰で壱矢の大事さ実感したし、浮いてた奴も良い人ってことがわかった。 結局はお前が正しかったんだ。 なあ壱矢、お前はいつも俺と一緒にいて、離れた時なんてなかったよな。 どっちも彼女も作んないで、女なんかより二人でいる方が楽しかった。 なんていうんだろうな。 お前の隣が一番落ち着くんだよ。 これから先は口で言う! 一回しか言わねぇからちゃんと聞いとけよ! *** .
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