やることない夏休み

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―気がつくと俺は自分の部屋で寝ていた。 体は大丈夫みたいだ。 「あれ……俺生きてる?」 「あっ、気がついたんですね?」 エリスは心底安心したようだった。 「ああ、俺は真っ二つになんなかったか?」 「はい……私のせいで」 申し訳ないです―といった感じで頭を下げてきた。 「まぁ、きにするなよ」 ポン、とエリスの頭に手を乗せて撫でてやった。 「え?」 「だって俺が生きてるのはお前の能力のおかげだろ?お前がいなきゃ俺は死んでた。だから、ありがとうな。」 うわぁ……なに恥ずかしいこと言ってんの俺w 「神人さん……本当にありがとうございます。あのぉ、そろそろ手、いいですか?」 エリスは茹でた蛸みたいに真っ赤になってこう言ってきた。 「うぉっ!?わっ悪い……」 「いえ……」 なんだ?この気まずさは? やばい、次に話す言葉が出てこない…… あぁ、誰かなんとかしてええええ!! そのとき――
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