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―気がつくと俺は自分の部屋で寝ていた。
体は大丈夫みたいだ。
「あれ……俺生きてる?」
「あっ、気がついたんですね?」
エリスは心底安心したようだった。
「ああ、俺は真っ二つになんなかったか?」
「はい……私のせいで」
申し訳ないです―といった感じで頭を下げてきた。
「まぁ、きにするなよ」
ポン、とエリスの頭に手を乗せて撫でてやった。
「え?」
「だって俺が生きてるのはお前の能力のおかげだろ?お前がいなきゃ俺は死んでた。だから、ありがとうな。」
うわぁ……なに恥ずかしいこと言ってんの俺w
「神人さん……本当にありがとうございます。あのぉ、そろそろ手、いいですか?」
エリスは茹でた蛸みたいに真っ赤になってこう言ってきた。
「うぉっ!?わっ悪い……」
「いえ……」
なんだ?この気まずさは?
やばい、次に話す言葉が出てこない……
あぁ、誰かなんとかしてええええ!!
そのとき――
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