砂塵
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陽は上り、地球は熱せられ始める。 そして、ある荒野では砂塵が舞い上がり、一寸先も見えぬ肌色の闇の中から人馬の足音が激しく鳴り響いていた。 その数一千。 このごろつきの騎馬隊の目指す先は、ボロボロな城壁で囲まれた小さな町、アルヘーベン。 アルヘーベンの城壁の門が重々しい音をたてながら開くと、中から槍を持つ兵達が荒野へと躍り出る。 その数五百。
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