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一本のろうそくがついている薄暗い部屋の中で、村長とリーフはなにやら深刻といった面もちで話し合っていた
「ルーツの村長には武装兵だけおいて、民を全員速やかに移住させるように書状を遣わせました。おそらく翌朝にはルーツは攻められているでしょう。」
ルーツは大して兵法を学んでいるわけではない。
学んだと言ってもかじった程度
「リーフ様、一体何を考えておられるのですか?このまま奴らが領地を増やせば、奴らは奢り高ぶりさらにこの村は危うくなろう」
村長のその言葉を聞いても、リーフは動じもしなかった。
逆に、口元がゆるんだのだ。
「村長、それが狙いなのです」
リーフはそれだけ言い残して夜の闇へと消えた
「一体....何をするというのじゃ..」
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