ルーツの攻防

2/21
20人が本棚に入れています
本棚に追加
/122ページ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 馬はいななき、戦士達は荒野の中を息を殺してルーツへ進む。 周りは極度の緊張に包まれていた。 ガーズは馬に乗りながら、ロックのことがどうも気になって仕方がなかったのだ。 ロックは何を考えてるかわからない。 人ではなく、まるで悪魔のような冷血な仮面の下に何を隠し持っているのか。 もうひとつの軍の総大将ロックは、ルーツをじっと見つめて、ただただ静かに進む。 ガーズが先鋒をつとめ、後軍がロック。 大地を駆ける騎兵隊。 その馬はたくましい筋肉を躍動させながら進軍していく。 ルーツを取り囲むように、右へ左へ展開しながら並列させる ルーツがもう目の前のところで、一旦軍を止める。
/122ページ

最初のコメントを投稿しよう!