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恋に付いていくと、あぁこいつの家は本当にすごいと思ったね。
なにがすごいかってまず部屋の数、100は越えてる、それに室内プールにトレーニングルーム、テニスコートなんてのもある。
一言で表すなんて無理だが言うなら桁外れだ。
俺がそんなことを考えていると恋が声をかけてきた。
「鋼牙、あんたには今日からここに住んでもらうから」
「なんでだよ」
「あんたは私のボディーガードなんだから当然でしょ、それと私が通ってる神王学園に入学してもらうから」
「俺に拒否権は?」
なにいってんのこいつ的な目で見んなよ……。
「おい、恋それはいいが小学校すら行ったことない俺が高校になんてはいれるのか?」
「私、嘘ってきら――」
「だから嘘じゃねぇって」
「……………」
「……………」
「無理矢理ぶちこむから大丈夫よ」
「進級もできないんじゃ―――」
「それも無理矢理ぶちこむから大丈夫」
こいつが言うと冗談に聞こえないからこわいよな。
「鈴、あとはよろしくね」
「かしこまりました、恋お嬢様」
恋はそう言ってスタスタと奥に引っ込んでいった。
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