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「お嬢様ー!!」
「恋お嬢様ー!!」
「お前たちなにをしている、早く助けにいかんか!!」
浜辺には、メイド服を着た女、明らかにどこかの大富豪に仕えている執事のような男、水着をまとった男女、その数、約50名。
そいつら全員が、顔を真っ青にし、あたふたと騒いでいる。
「いったい、なにがあったんだよ」
俺は、ふと、執事らしき人物が指差していた所に目をやっていた。
ここの防波堤は砂浜とつながっていて、Lの字型になっている。
まぁ、砂浜から少し防波堤が出ていると考えてもらえればいい。
その、砂浜と防波堤から1キロメートル先、微かに水面が波打っていることに気が付いた、目を凝らしてみると一瞬、人の手のようなものがみえた。
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