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ボディーガード
「だからぁー、私のボディーガードになれっていってんのよ」
「答えはもちろんNOだ」
「はやっ!!」
「第一、なんでおれがんなめんどくせぇことしなきゃいけねぇんだよ」
「あんた・・・まさか私をしらないの?」
おいおい、質問の答えになってねぇ、こいつの家系は人の話しも聞けねぇのかよ・・・
「知るかよ、てめえみたいなチビでツルペタのことなんか」
「死にたい?」
「ごめんなさい」
ものすごい殺気だった、思わず謝っちまった。
「なんで、おれなんだ?」
「変な奴だし不真面目そうだから」
「はぁ?」
本日何回目だろう・・・いや、考えるのはよそう。
「いままでの奴らはホントロクな奴がいなかったけどあんたはなんか違うって思ったのよ。それよりさっきから気になってたんだけど、あんた何者なの?」
「あ?」
「あの海流を泳いでこれるなんて人間じゃないわ」
いきなり、おれは人間ということを否定されたようだ。
「失礼なやつだな」
「あんたにだけは言われたくない」
ごもっともだ。
事実だから言い返せねぇ
「あんた、家は?親は?住所どこ?」
「いきなり詮索すんなよ、親なんていねぇし、家もねぇ、住所なんて当然ねぇ」
「…………私、嘘って嫌いなのよね」
「うそだったら、よかったかもな」
「・・・・・」
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