最悪な日々はおてのもの

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何故、私がトイレに行きたくなったのか。 その理由さえ忘れていた。 清潔に保たれたトイレ。 ふと鏡の中にいる私の姿が目に入った。 髪も下ろしたままでメイクも薄く 無難な黒のドレスをまとう私は、ちっとも輝いていない。 普通な女にも負けているような気がする。 あんだけの大口をたたく資格は私には無かったかもしれない。 でもキレちゃったんだもん。 今さら後悔しても遅い。 生き生きした私はいったいどこに置いてきたんだろう。
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