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「たくしょうがねぇな。」
「えっちょっと。」
私の必死な抵抗に彼は呆れた様子だった。
でも彼がした次の行動が私を更に混乱させた。
「ねぇ降ろして。」
そう彼は、あろう事か私を持ち上げてお姫様抱っこ状態で歩いているのだ。
人生初のお姫様抱っこをこんな奴にされるなんて。
しかも、もし誰かに見られたらどうする?
恥ずかしいなんて言葉で治まりきれない。
足をバタバタさせてもこいつは涼しい顔してるし。
どうなるの私?
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