最悪な日々はおてのもの

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いつの間にか玄関に来てしまっていた。 自動ドアが無造作に開き 用意されたらしい黒さが引き立つ高級車が停められていた。 私、このまま誘拐されてこいつの恨みを体で受け止めるのかな。 「ほら乗れ。」 「うわっ。」 彼は私を開けられている車のドアに投げ入れた。 だが、ふわふわした後部座席のソファーに衝撃を吸収されて それほど痛くは無かった。 彼が一緒に乗った途端、車は動き出し とうとう私は誘拐されてしまった。
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