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「おい着いたぞ。もたもたしねぇで降りろ。」
えっと私が思ったのより
彼が私の手を引っ張って車から降ろしたのが早かった。
「ちょっと離してよ。
いちいち掴まないで。
それでどこなのここは?」
目の前にあるのは30階以上はある高いビル。
周りも同じような建物がいくつか並んでいた。
「お前、聞いてなかっただろ。
まあ良い、それじゃあこれから手を繋いである場所に行くか。」
「何であんたと手を繋がなくちゃいけないの。とにかく離して。」
「お姫様抱っこするのなら離すぜ。」
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