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……かくして。
「はっきり言うけど? 私とまーニィの場合、恋人はもちろん、普通に結婚も出来るんだからね?」
「――フンッ!
だからどうしたと言うんだ?
こっちは、お前がいなくなった数年間で、かなりの親密化が進んでいたのだ!
今更、しゃしゃり出るかの様にやって来て、簡単に私の兄を横取りされてたまるかっ!」
「そ、それは……私も、親の都合とかあって、なかなかこっちに戻れなかったからよっ!
高校になって、ちょっとは融通が利く様になって……んで、一年掛けて拝み倒して、なんとかこっちの学校に転入出来たんだから!
これでも、早かった方なのよ!
――分かる?」
互いにいがみ合う形で対峙する梨佳と彩音がいた。
「……分からないな」
「分からなくても分かると言いなさいっっ!」
そして、ひたすらふざけた会話でページを埋め尽くす二人。
「……さて、メシでも食いに戻るかな」
やにわに騒ぐ二人の口喧嘩……っぽい光景を見た秀は、間もなくそそくさと、その場から立ち去ろうとしてみせた。
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