第1条

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30秒後 『0.1秒オーバー!』 『0.1秒くらい目を瞑ってくれたっていいじゃないですかゴリ…小沢先生!』 危ない… もう少しでゴリ沢と叫んでしまうところだった。 『今ゴリ…と聞こえたが…?』 気付かれていたらしい… 『まさかゴリ…小沢先生に言うわけな…』 なんだろう…? 以前にも味わったようなこの浮遊感…。 それに視界が闇にとらわれたかのごとく真っ暗だ。 それもそのハズ。ゴリ沢に頭を鷲掴みにされ、持ち上げられているのだから…。メリメリと音を立てながら…。 『お前には遅刻という名目の課題の上に、教師に対する失言の課題も追加した方がいいようだな!』 『ちょっ待っ…』 『問答無用!』 なんて強引なゴリ…教師なんだ!人の話を最後まで聞いてくれちゃいない! 『帰りに職員室にくるように!』 そう言って奈央の頭を離す。 職員室?2年生初日から拷問部屋に行けとおっしゃるのですか…?ふっ、バカバカしい…。帰宅部のエース候補と言われている私は帰りにそんなところに寄っている暇などない。
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