~幽玄の森~

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穴を通った先には少し開けた広場があった。 少年はなぜか不思議な気持ちになって走り回っていた。 勉強にも親にも縛られない。 とても自由な空間な気がしていた。 しばらくすると光る人型のなにかがこちらに向かって飛んできた。 少年は小さい頃からずっと、参考書などを読んで育っていたため、『妖精』などという言葉が思い浮かばなかったが、霊的なものだとは感じていた。 よくみると一匹ではない。たくさんの光る霊的なものが自分の周りで踊っていた。 しばらく光る霊のようなものと鬼ごっこなどをした後、流石に家に帰らなければならないだろうと思い、霊的なものに手を振り元来た道を戻って外に出た。 しかし少年が見たものは、祖父母と母親がいるログハウスなどではなかった。
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