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猫を見つけた安心感からか、緊張がほどけ、脱力感が訪れる。 咲希はすぐに携帯を取り出し、友亮に電話をかけた。 『もしもし?』 「神田さんですか? 猫発見しましたよ! 場所は住宅街から北の神社です」 『分かりました。すぐに向かうので待っていてください』 「分かりました」 咲希は電話を切り、隈見に友人を待つことを伝える。 「それじゃあ、社務所にきなさい。お茶くらいは出そう」 社務所内に案内され、隈見は先ほど言ったとおりお茶を入れにいった。 社務所内はかなり殺風景で、神具がいくつも飾られている。 応接室一一と言っても卓袱台が部屋の中心にあり、その右側にテレビがあるだけ。 「殺風景で悪いね。でもあんまり物は置いちゃ駄目だからしょうがないんだ」 苦笑混じりに隈見がお茶を運びながら部屋に入ってきた。
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