始まりの予感

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政宗の言葉に蘭丸は身構えた。 蘭丸「それでも通らして頂く。」 とスピードに自信があった蘭丸は駆け抜けようとしたが、あっさりと防がれた。 政宗「おっと、すごく速いね。さすが織田軍だね。でもそろそろお互い本気でやろうよ。」 蘭丸はこのまま戻っても状況は変わらないので仕方なく本気で戦うことにした。 蘭丸「いいだろう。手加減はせんぞ。すぐに状況を打破せねばならないのだ。では行くぞ。」 と言って蘭丸は神速の如く政宗に向かって攻撃をした。 政宗も構えランク審査以来の全力で戦った。 一瞬で勝負はついた。伊達政宗の勝利だった。 政宗「あれゃ、弱いなぁ~Cランクぐらいかな?あっ、眼帯とるの忘れてた…」 この戦いを遠くから見ていた本部の今川義元は(何!?あの強さ。相手は…Sクラスの森蘭丸?!)と心の中で驚いたが 義元「さすがね。政宗。あの場所からは織田信長か本多忠勝ぐらいしか通れないでしょうね。」 と落ち着いて状況を把握していた。そしてこう言った。 義元「この勝負…勝ったわ。」 早すぎる勝利に周りの人たちは驚いたが今川義元の采配はそれほど織田を圧倒していた。 信長は銃声が止まないことと蘭丸の戻りが遅いことを不思議に思い、そしてこれ以上の兵の無駄使いを避けるため撤退を叫んだ。 そして自ら単独で蘭丸を捜索しに行こうとした。 勝家「信長!!どこに行く?」 信長「蘭丸を探しに行ってくる。お前は兵達の面倒を見てくれ。」 勝家「……わかった。すぐに帰って来いよ!!」 勝家は信長の目が真剣だったので俺が行くって言葉を言い出さなかった。 信長は軽々と前衛を1人突破して伊達政宗に遭遇した。 信長「お前は誰だ?蘭丸をやったのはお前か?」 と目の前の伊達政宗に聞いた。 政宗「この眼帯でわかるでしょ!!そしてこの人を倒したのは私。あなたもここを通るの?」 信長「伊達政宗か。とりあえず蘭丸は連れて帰らせてもらうぞ。そしてわしはお前を許さん。」 と言って信長は政宗に飛び交った。 政宗は少し驚きはしたもののすぐに構えて応戦しようとしたが…信長の攻撃は速く思い切りくらって飛ばされてしまった。 政宗「あんた…何者?」
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