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「良かった」
そこで話が途切れて、気まずい空気になる。
少し沈黙が続き、タクが口を開く。
「悪魔ってどんな性格なのかな?」
いきなりの質問ですか…。
悪魔?決まってるじゃない!天使とは真逆よ!
「そりゃ、嗜虐な人達だと思うよ」
「そっか」
タクはどこか寂しそうに言った。
誰でも想像できることだと思う。
悪魔と天使は真逆なんだから、交わることは決してないということを。
私は悪魔が嫌い。
簡単に人を殺すなんて信じられない!私だったら耐えられない!
「やっぱり天使と悪魔は交わらないんだね」
「当たり前だよ」
タクはフッと微笑んで私を見る。
微かに私の頬が赤く染まる。こんな感情は初めて…。
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