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「兎に角、外に行こうか」
――――――――………
風が気持ちいい。サワサワと吹いて、私の顔を撫でる。
それにしても、人が多いな。
…ん?あれはタク君?
狭くて薄暗い通りにタクらしき男性がいた。
横顔がそっくりだ。
「どうしたの?」
「タク君だよっ!ホラッ!」
私はタクを指差す。
…あれ?いない…?さっきまでいた筈なのに…。
「誰もいないじゃん。行くよっ!」
「うん」
不思議に思い、もう一度目を向けるが、やはりいなかった。
気のせいかな?
特に気にせずユミィと歩き出す。
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