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天界に戻りたいけど戻り方は知らない…。
私は上に上に向かって飛んでいる。
暗くてよく見えないがただ、上に向かう。
天界に着けるかもしれないから。
「まだ気づいてないのぉ?」
「えっ!?きゃっ!?」
頬に鋭い痛みが走る。
モタモタと血が垂れる。
ユミィの翼が黒い……やっぱり悪魔だったんだ…。
「上に行っても天界につけるわけないでしょ?馬鹿ね」
「目を覚ましてよっ!」
「もう覚めてるわよ」
ユミィの姿が消える。
どこ!?
「これを折ったらどうなるのかな?あははっ!楽しいに決まってるわよねっ!」
右の羽をユミィが掴む。
「やっ…やめて…」
怖さでガクガクと震える。ユミィからはすごい殺気が感じられる。
今まで悪魔と戦ってきたけど、ユミィは全く違う。強すぎる!
「怖い?怖いわよねぇ!きゃははっ!楽しすぎるわっ!」
「私達…友達なの?」
今までのはずっと嘘だったの?私は友達と思ってる……でもユミィは違うの?
「友達に決まってるじゃない!だから、あたしが殺してあげる…この手で」
「いっ!!」
ユミィが羽に歯を突き立てる。
痛いっ!!それだけで痛いのに折られたらどうなっちゃうのっ!?
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