18人が本棚に入れています
本棚に追加
ピーーーーーーーー
機械音が虚しく響いている。
「19時32分 死亡確認しました。ご愁傷様です。」
…頭の中が真っ白になった。
ソラの手がどんどん冷たくなっていくのが分かる。
「ソラっソラっ!!」
涙で顔がぐちゃぐちゃになっても、構わずあたしはソラの名前を呼び続けた。
「なんでっ!?死んじゃやだよっ!ねぇ起きて!そらっそらっ!!」
「シズクちゃん…」
「シズク、グスッ…ヒック」
「おい!しっかりしろよシズク!!ソラはもう死んだんだ!」
「ソラが死んだ?」
「…フッアハハッ。ソラが死ぬわけないでしょ?死んだなんて嘘つかないで!」
「嘘じゃない。いいかよく聞け、ソラは、あいつは、死んだんだ。」
「やだっ!信じたくない!!」
「俺だって信じたくないさ、でも仕方ないんだ」
最初のコメントを投稿しよう!