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俺は家に入り、二階の俺の部屋へと向かう。
階段のところまで行くと、リビングから一人の少女が走って来た。
「おかえり~」
コイツは燕崎香奈(えんざきかな)。俺と同じ銀髪に黒い瞳の可愛らしい容姿をしている中学二年の俺の妹だ。
俺は父親と同じ銀色の髪と赤い瞳で顔つきは日本人の母親似だ。妹は髪が銀髪。瞳は母親譲りの黒。顔つきが父親似という父親の遺伝が強い。
できれば母親だけ遺伝して欲しかった………そうすれば不良に見えなかったのに。
ハァ……………………鬱だ
「ただいま、香奈」
俺はそう言って身長百四十五センチの妹の頭を撫でて階段を登る。
自室に着くと俺は中に入る。
勉強机にベッド、本棚といたって普通の部屋だ。
鞄をカーペットに放り、俺はベッドに寝転ぶ。
まだ夕方だが眠気が襲ってくる。
「眠い………明日どうすっかな……」
部活にでも入るか?いや、止めとくかな…やっぱめんどい。
などと思っていると頭の中に黒い閃光が駆け巡る。
この感じは……………
間違いない。
俺はすぐさま身体を起こし、勉強机の二段目の引き出しから俺愛用の改造拳銃二丁〝フォン″・〝アストレア″と隅に立て掛けてある日本刀〝緋燕″を取り、ハンガーにかけてあるジャケットを羽織り、フォン・アストレアをそのジャケットに収め、緋燕を肩から下げ、部屋を出る。
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