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月日はたって、今日は卒業式。
……あいつが卒業する。
あいつは、ここから離れた大学に行くらしい。
「卒業生代表」
あいつがゆっくりお辞儀をする。
『春。それは別れの季節。
今日で、校庭に咲いている桜の木や椿とも別れてしまうと思うと寂しい思いがあります。』
一瞬、自分の事かと思いドキッとした。
だって、優しい目をしてこっちを見たような気がしたから…
『――――――。
卒業生代表 桜井 直也。』
彼は、そういってお辞儀をした。
そして、無事卒業式は終わった。
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