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『先輩。
先輩の事が好き。』
自然にでた言葉。
飾らなくていい。
『うん。』
先輩は、絶対にわたしのことを好きだとは言わないだろう。
多分、わたしが好きかどうかと聞いてもイエスともノーとも言わない。
曖昧な返事をするだろう。
先輩はわたしの事好きじゃない。
わかってた。
『………六年。』
『え?』
『六年待って。
ちゃんと、大学を卒業してから
迎えに来るから。』
その言葉に反応したように
わたしの頬に一筋の涙があふれた
その約束を残して
先輩は卒業した。
わたしは、その約束を今でも信じてる。
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