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純白のシーツに身を包み、
私はその温もりを抱き締めた。
直接触れ合う体の、
リアルな鼓動。
胸に顔を埋めると、
愛しい人の匂いがした。
切なくなる気持ちを抑えるように、
私はただ…この温もりを忘れたくないと強く思った。
「…好き」
どんなに背伸びしても、
私はアナタに届かない。
隣を歩きたいのに、
ペースも歩幅も合わなくて。
「…ありがとう」
──…ねぇ、
私じゃダメなの?
こんなに胸が痛いのに、
アナタはその苦しみに気づかない。
「キス、してよ」
重なる口唇は熱を持ち、
私の心をかき乱す。
アナタのために汚れたい。
それは、
いけないことですか?
──… 結城。
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